独身女子の親との関係、変らない娘を演じよう
今の時代、未婚の多くの女性は自分の親と一緒に住んでいるという人が多いです。
それがまだ20代前半くらいまでなら、子供時代からの変らない娘と父親・母親の関係で、自然な心理状態で同居することができると思います。
しかし、これが30代、40代と年齢を重ねてゆくほど、娘は親と一緒に暮らすことに違和感を覚え、心理的に苦痛を覚えるようになります。
そのようになったならば、さっさと1人暮らしをするなり、いいパートナーを探して結婚してしまえばいいじゃないか、と思う人もいるでしょう。
しかし事態はそんなに単純なものではなく、そう簡単に解決できることではないです。
様々なことに由来する経済的理由により、自分の両親と同居せざるを得ない状況にある娘たちが、今現在の日本には多く存在するのです。
もしあなたが今そうならば、とりあえず自分の親といい関係で同居するためには、「昔から変らない娘を演じ続ける」ことです。
親を安心させて心理的距離を保つため
本当ならばすでにちゃんと自我があり、自分の存在と親の存在が違う個体であることを意識できている大人の娘ならば、自分の親との同居はあまり心地のよいものではありません。
なぜならば、親にとって娘は「一生自分の子供」なので、子供の頃と同じようにあなたに接しようとします。
それが不快だからといって、親に対して敢えてよそよそしくしたり、完全に自立した大人のような振る舞いをしたり、逆に感情的なって親を突き放すような態度をとったりすると、親の方は子供が自分から離れていってしまう、と無意識レベルで危機を感じ、娘に心理的に依存し始めます。
これがエスカレートすると、親の方は過剰に娘を意識し出して、過干渉を始めるでしょう。結果的に親と娘の間に負の相関関係を招く可能性があり、あまりよろしくありません。
親が娘に世話を焼きたがるというのは自然なことです。
そのままご自由にという感じでやらせてあげましょう。
そうすると不思議なことに、つかず離れずのようなクールな関係を親と築くことが出来ます。
変らぬ娘を演じながらも、裏では自立に向けて努力をする
むかしから親にとって変らない娘を演じるのですが、それはまさしく「演技」であり、表面上のことです。
やはり親に加護されていた子供時代とは、まったく別の人間に変ってしまっているのが、大人の今の自分です。
やはりいつかは限界が来ます。大人の自立した人間として、いつかはいい意味で親を突き放さなければなりません。
そのためには経済力です。経済的自立なのです。
なんとしてでも、自活できる程度に稼ぐ方法を模索し、見いだし、実践し、親に経済的に頼る必要のない、むしろ親を助けられるくらいの経済力を身につけられるよう、少しずつでも毎日努力することを忘れないことです。
親がすでに高齢で、近い将来面倒をみる必要がありそうなときは、家を出て1人暮らしとまではいかなくても、食事は自分で料理して別にとるとか、どこかに部屋を借りて、週に3日はそちらで自活するというような形をとることも出来ます。
とにかく自分の親と娘がずっと一緒に暮らすということには、心理的な限界があるのです。
まとめ
これはまさしく筆者の今の人生の状態であり、克服するべき課題となっております。
いまはどうしても実家で暮らさざるを得ない人は、とにかく親の前ではむかしから変らない娘を「演じ」、そうしながらも経済的自立の方法を模索してゆきましょう。
そうすれば親御さんとも長きにわたって良い関係を築けると思います。